求人ボックスの特徴と評判、indeedとの違い

求人情報の一括検索サイト「求人ボックス」が 月間利用者が300万人を突破したと2019年3月にニュースリリースがありました。

2018年の初頭頃からアクセス数が急激に伸びており、筆者が把握している求人サイトでも求人ボックス経由の応募が劇的に増加しています。

求人情報の一括検索サイト「求人ボックス」、 月間利用者が300万人を突破
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000663.000001455.html

求人情報の一括検索サイトはindeedを始め、いくつかのサイトが同様の仕組みのサービスを開始していますが、現時点でindeed以外ではアクセス数もまだまだ多くなく、求人媒体側に多くの求人応募を送客できているサイトはありませんでした。ですが、ここにきて求人ボックスが大きくサイト利用者数を増やしてきています。

今後さらに期待できるサイトへと成長しそうですので、求人ボックスについて特徴や求人業界での評判などを解説していきます。

求人ボックスは価格コムが運営

求人ボックスは食べログで有名な価格コムが運営しています。IT系界隈では有名ですが、食べログをはじめ価格コムはSEOが非常に強い会社で、インターネット黎明期のGoogleが登場してから20年近くずっと上位表示を続けて来れている数少ない会社です。

Googleなど検索エンジンのアルゴリズムは日々変化を遂げており、ある時期特定のキーワードで上位表示できていたとしても、いくつかは順位が下がっていき、今度はまた違うサイトが上位に表示されるなどを繰り返しています。そのなかでも価格コムが運営するサイトは上位表示を続けています

SEOはプレイヤー依存する部分が多く、そういった人材が辞めてしまうとサイト自体も弱くなってしまうことが多分にありますが、価格コムは会社の風土的に「SEOに強い」を継続できているのだと思います。

そういった会社の価格コムが満を持して開始した求人ボックスなので、筆者はかなり密かに注視して見ていましたが、やはりすごいなという感じで利用者数を伸ばしてきました。

またこの利用者数の増やし方ですが、価格コムはWEB以外の広告をほぼ行ってきていませんのでSEOでの検索流入がメインだと思われます。「在宅ワーク」「事務 正社員」「事務 パート」など検索ボリュームの大きいキーワードや、「渋谷区 求人」、「大阪市 求人」など地域ワードの掛け合わせなどでも上位表示されているものが結構ありますので、こういったキーワードでのSEOでアクセス数を獲得し始めていると思われます。筆者が確認したところでは地域掛け合せキーワードでよく上位表示されていました。

求人ボックスの仕組み・特徴

WEB上にある求人情報を収集

求人ボックスはindeedと同様で、求人情報専門の検索エンジンです。WEB上にある求人サイトの求人情報や、企業の採用ページなど、サイトを巡回して求人情報を収集しています。

求人情報のみに特化した検索エンジンですので、求人ボックスの検索窓にキーワードを入力して検索すると、該当する求人情報が検索できます。

探せる求人数が圧倒的に多い

通常の求人サイトであれば、募集する企業側が掲載申込みをして掲載されますが、求人ボックスやindeedのような求人情報専門の検索エンジンはWEB上にある求人サイトの情報を一気に収集(クローリング)するので、求人情報の数が圧倒的に多くなります。

例えば、求人をタウンワークだけに出している場合、バイトルやan、マイナビバイトを利用している求職者の目に触れることはないですが、求人ボックスはタウンワークやバイトルやan、マイナビバイトといった求人サイトの情報を収集しているので、求人ボックスを利用していれば一括して検索し探すことができます。

このように求人ボックスやindeedのような求人情報専門の検索エンジンは、求職者にとって利便性が高くメリットもあり、一気に需要が拡大しています。

通常の求人サイトとの違い

求人ページを持っていない

あくまでも検索エンジンなので、基本的には求人情報は独自で持っていません。(※一部独自情報の求人もあり)情報を収集して探せるというサイトですので、検索結果のリンク先は各サイトの求人ページとなります。

Googleと同様に検索窓にキーワードを入力して情報を検索します。条件での絞込みも可能です。

求人ボックスの検索結果
検索結果のリンク先は各サイトの求人ページへ遷移します

求人ページを持っていませんので、求職者が応募するのはリンク先の各サイトの応募ページからになります。求人ボックスは応募情報も持ちません。

厳密には求人サイトとは違っていますので、企業の応募を最大化するために個別に何かできることはほぼありません。求人サイトであれば検索結果の順位を上げるために追加料金を支払えばオプションとして可能な場合が多いですが、求人ボックスは今のところそれはありません。

求人媒体(サイト)向けには、リスティング広告としてクリック30円、50円の広告機能がありますが、一般企業向けにはありません。

求人ボックスに求人掲載する方法

では求人ボックスに求人情報を掲載したいという場合についてですが、基本的にはWEB上に求人情報を公開されている場合は自動的に掲載されます。ですが求人ボックスに掲載するために必要最低限の情報が網羅されていなければ掲載されませんので確実に掲載するには以下の方法が考えられます。

1.求人サイトに求人情報を掲載する

まず一つ目ですが、求人サイトに求人情報を掲載していれば自動的に掲載されます。あまり名前の聞かないアクセスも少ない求人サイトであれば掲載されていない場合もあるかもしれませんが、基本的には掲載されていると思います。

求人サイトに掲載していて求人ボックスに掲載されていない場合は、その媒体が求人ボックスに掲載されているのか確認してみましょう。検索結果に求人媒体のサイト名が表示されています。

検索結果に求人媒体のサイト名が表示されています
検索結果に求人媒体のサイト名が表示されています

掲載されない場合

求人サイトの情報自体は掲載されていて、自社の求人情報が見つからない場合は、求人ボックスの巡回速度や反映速度が原因でまだ反映されてないのかもしれません。

そのほか、求人ボックスの掲載ガイドラインに沿っていない場合も掲載されません。求人サイトでは問題なく掲載されていたとしても、求人ボックス側のルールに沿っていないというケースもありえます。

2.求人ボックスに直接求人掲載する

もう一つは、求人ボックスに直接求人掲載をする方法です。求人ボックスでは企業向けに「求人ボックス 採用ボード」というものを提供しており、無料で利用できます。
↓こちらから
» 求人ボックス|無料で求人広告掲載!正社員・アルバイト採用に対応

無料で新規登録できますので、ログインすると求人情報を作成することができます。求人情報を作成するのは手間ですが確実に掲載できます。

月間利用者が300万人ってどのくらいか他媒体と比較

ニュースリリースでは2019年2月の月間利用者が300万人を突破したとのことですが、どの程度の規模感なのか、WEBサイト分析ツールのSimilarWeb(シミラーウェブ)の数値で他媒体と比較してみます。(利用者のだいたいの目安として捉えてください)

2019.5.9調べです(2019.4 Estimated Visits)

サイト名
Estimated Visits
タウンワーク11.4M
バイトル6.0M
an3.3M
マイナビバイト5.1M
マッハバイト2.4M
indeed23.3M
求人ボックス2.4M

アルバイトの掲載型求人サイトのトップのタウンワークで11.4Mですが、求人ボックスは2.4Mです。タウンワークの1/4程度です。マッハバイトが2.4Mですので現在求人ボックスはマッハバイトと同規模程度でしょうか。indeedは23.3Mあり、タウンワークの2倍程度となっています。圧倒的なアクセス数です。

ただindeedと求人ボックスはアルバイト・パート以外の正社員などすべての雇用形態を対象としていますので、利用者の幅が違いますので同じように比較はできません。参考程度でみてください。(厳密にはタウンワークもバイトルなどもアルバイト・パート以外も掲載されていますが、サイトはアルバイト・パートをメインで打ち出したサイトとなっていますので、アルバイト・パート以外の利用者は少ないです)

求人ボックスはindeedと比較すると、1/10程度となっています。indeedとの差はまだまだ大きいです。

indeedとの違い

サイト利用者数が大きく違う

同じ仕組みのindeedと求人ボックスとの違いについてですが、まず先ほど書いたようにサイト利用者数が大きく違います。検索エンジンといえども、サイト利用者数が応募数と比例してきますので、単純な応募効果は圧倒的にindeedの方に分があります。ですが求人ボックスのこの利用者数の規模は十分に効果は見込める規模です。無料ですので運用コストに問題なければどちらも掲載するのがおすすめです。

indeedに掲載していても月に応募が数件程度の場合、逆に求人ボックスの方が集客に強いジャンルであれば、求人ボックスの方が応募が集まることも期待できます。

リスティング広告が行える行えない

indeedも求人ボックスも掲載自体は無料ですが、オプションとしてクリック課金型のリスティング広告があります。別料金を支払えば、検索結果の上位に表示させて露出量を増やすことができます。クリック課金型のリスティング広告に広告出稿できます。求人ボックスは現時点でありません。(※求人媒体向けにはあります)

広告にかける費用が大きく違う

indeedは現在かなりの量の広告出稿を投下しています。テレビCMも大量に流れていますし、駅の広告や、街の看板などの露出もかなり多いです。求人媒体の中でもタウンワークと並んでダントツです。

求人ボックスはそういった広告出稿に現時点では費用をかけていませんのでその差は歴然です。求職者が日々目にする量で言えば圧倒的な差がありますので、求人を探す際に選択肢として想起するイメージも大きく違います。

求人ボックスの企業の評判、業界の評判

企業の評判

現時点ではまだまだ個別の企業からの評判は少ないのが現状です。これは、求人ボックスがindeedのように知られていないということも大きいですが、それよりも求人サイトに掲載すると自動的に掲載されている状態なので、求人ボックス経由で応募があったと企業側が体感できない状態だからだと思います。(求人ボックス経由で応募があっても企業側は普通に求人サイトから応募があったとしか分からない、求人ボックスは求人サイトに送客している)

indeedも当初このようなかたちだったのですが、テレビCMなど広告出稿を増やして露出することで、企業がindeedに直接掲載する流れができました。直接掲載していれば管理画面で応募確認できますのでindeed経由の応募だなと分かります。効果があるかないかも体感できます。求人サイトに掲載していて、自動的にindeedにも掲載されている状態では、効果があるのかは求人サイトにしか分かりません。

また、求人ボックス自体も企業から費用をとって収益につなげるステージにまだ行っていない状態だと思います。現時点では無料掲載で、リスティング広告のシステムもありませんので収益にもなりません。それよりもサイトを今以上の規模にすることを優先しているように感じます。食べログの場合も無料で利用者を伸ばして、後に有料会員を設けるなどしてきていますので、現時点ではサイトに注力する時期と捉えているのかもしれません。

実際に無料掲載を開始した企業の中では、応募はそれなりにあったというケースもあれば、全然なかったというケースも耳にします。ただ相対的にみて掲載する価値はある、効果はそれなりに期待できる媒体という印象です。タウンワークであっても1ヶ月間応募が一切ない、応募0というのもかなりよくあります。まったく効果がないと言われてしまう媒体は、ほかの媒体ではそれなりに応募があるのに、応募0の企業がほとんどの媒体です。求人ボックスは応募はそれなりに取れていますので掲載する価値はあると思います。

業界での評判

筆者が把握している求人サイトでは、昨年の2018年あたりから求人ボックス経由の応募がかなり増加しています。この増加している状況とニュースリリースで利用者数が拡大している情報はリンクしますので、納得感がありました。これはどこの求人サイトも同じ状況と思いますので、各媒体の分析チームでは求人ボックスの勢いも感じていることだと思います。

一般利用者の声はまだまだ少ないですが、今後もまだまだ拡大しそうな勢いですのでチェックしていきたいサイトと言えます。

求人ボックスやindeed以外で、アルバイト募集で一般的に使われてる媒体ってどれなのでしょう?代理店営業マンがお客さんに話している内容を体系的に聞いてます↓